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ふれあい市場で人生初の???を食べた

週に1回、月ヶ瀬のふれあい市場に駐在して仕事をしている。

郵便車両の余積を使って、月ヶ瀬の野菜を市街地の飲食店に届けるサービス「大和高原直送便」の業務を遂行するためだ。

朝イチでふれあい市場に出荷されている野菜を飲食店に共有するために撮影していると、見たこともない野菜が並んでいるのをよく発見する。

その日発見した野菜はこれだ↓

飲食店に紹介するために、知識が必要になる。

ちょうどその日は野菜ソムリエの店長がいた。

写真を見せながら「これなんですか?」といつものやりとりをする。

「あ〜、これはマクワウリやんか」

店長はこの野菜に馴染みがあるようだ。

「ま、くわうり?」

聞き慣れない単語で、不思議そうに聞き返すと

「ちょっと待っとき」

といって、大きいマクワウリをとってきて、包丁で二つに割って中を見せてくれた。

特別な驚きのない断面だったけど、嗅いでみるとメロンの匂いがした。

メロンの一種なのだと店長が教えてくれた。

慣れた手つきで皮を剥きくし切りにして、皿にのせてくれた。

「あんまりおいしいもんじゃないけど、ほんのり甘いんや。」

食べてみると、店長が言うようにメロンほどではないにしろタネの周りがほんのり甘い。
食感は思ったよりシャクシャクとしっかりしていて梨に近かった。

「子供の頃おやつでよく出てきてな、うちらの世代にとっては懐かしいねん。」

確かに、甘くてジューシーなので水分補給にもなるしお腹もふくれる、夏場の子供のおやつとかにぴったりだなと思った。

あとで調べてみると都会のスーパーでは見ることがないのは、メロンにその座を奪われたからだそう。

昔親しまれた野菜は、こういうところで細々と生きながらえているんだなぁと、なんか晩年のラストエンペラーに会えたような気持ちになった。

この記事を書いた人

松尾 明房(まつお あきのぶ) / Local Coop大和高原 / 地域おこし協力隊
広島出身の関西育ち。実家は生駒。
前はプログラマーと映像制作の仕事をやっていました。
今の関心ごとは園芸と旅行。

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